歌わなくなってからの、私のこと②
今回は仕事の話。
今の働き方
私も数えればもう入社6年目の世代です。1年目の頃に見た6年目はすごく上で、なんでも知っていて、でもチャレンジもしていて、若手ではなくて笑、かっこよかった。
リーマンショック真っ只中の氷河期に新卒で入れた総合商社だったのに、すっぱり辞めてしまってからは、子供を二人産みつつも、大きいお腹でNPOで夜中まで働いたり、知り合いの会社でお手伝いをしたりと、結局完全に働くのゼロという期間は、第一子出産前後の半年間と、第二子出産前後の半年間だけ。今は会社勤めではなく個人事業主として、上の子が3歳になる今年も時短勤務x週4出社+週1在宅という働き方を続けさせてもらっています。
最近お仕事させてもらっている職場の人と話していて、「新入社員というポジションが苦手だった」という話をしていたのですが笑、本当にそうで、新入社員に求められる、とにかくハイ!と言ってやりきる、みたいなことが私には難しく、何か言われるたびに「これはなんのためなんですか?」と聞いて納得したくて、納得いかないと動けなくなる私には、すごくしんどかった。表現が難しいのですが、社会不適合者とも言えるくらいで笑、やればいいのに、みんなが当たり前にやっていることがどうしてもできなくて、苦しかったこともありました。
なぜあんなに大きな会社を辞めちゃったのか
でも、なぜやめたのかは、その苦しさとは全く関係がなく。給料はとってもよかったし、だんだん仕事自体も楽しくなってきたある日の残業中、仲良しの友達から電話がありました。私が高校卒業の頃から大学1年の頃にお付き合いしていた元彼が、突然死してしまったと。別れてから彼のことはほとんど知らなくて、こんな形で思い返すことになるとは、その日まで一度も思わなかった。数日後、死因が自殺だったと聞いたときには、少しの間何も手に付かずでした。
その日まで長い間ずーっと死にたいと思っていたのか、それとも、その直前に突然思い立ったのか。何れにしても、何があってどうなるか本当にわからない。目指す私に近づくための修行期間と思い苦しくても働いていたものの、人生何があるか本当にわからないからこそ、いつのときももっと私らしく生きていなくては、とこのときほど強く感覚的に迫られたことはありませんでした。そして、その2ヶ月後には退職していました。お腹にも上の子がすでにいて、このままそこで朝9時から朝6時まで働くのも、本来4年目以降にならないとできない部署異動を頼むのも、怖くてできなかったというのも事実です。
シングルペアレントの働く
辞めてからはNPO法人ブリッジフォースマイルというところで広報や法人営業をお腹が大きくなるまでやらせてもらって、カナエールという素晴らしい取り組みに身も心も捧げて関わらせてもらったのが本当に楽しかった。
第一子を出産してからは産後鬱状態で、そこから脱すためというのもあり、フリーで仕事を始めたのがその頃。けれども、あっという間に第二子を授かって、お腹が目立ってくる頃には夫婦関係は悪化していて。でも、下の子が、陣痛が始まってからすごい勢いでポンっと誕生したのに背中を押され、第二子出産後にはすぐに別居、第二子が生後1ヶ月を過ぎてから、いろんな人に会いに行って仕事の相談をして、昨年春、二児のシングルマザーxフリーランサーとして働くのを復活しました。
ひとり親だからこそふたりを育てるためにちゃんと稼がなきゃいけない。
でも一方で、ひとり親だからこそちゃんと時間をつくって子供達と肌も心も触れ合わせたい。
あと、せっかく私をお母さんに選んでくれたから、私だからこそ見せれる背中を、私だからこそ共有してあげられる時間を自然にプレゼントしたい。
must と want と can の実現に苦心して本末転倒状態でしたが、下の子も1歳を過ぎ、夜通し手のかかる期間が過ぎつつあるいま、こんな環境だからこそ、自己成長を諦めず、逃げずにチャレンジしようと決めて、現在はのびのびと、働き方の融通も効かせて頂きながら、仕事をしております。
いつどこで何をしていても、やっぱり譲れないのは、「ひとりひとりが自分の色を持ち、それを輝かせて生きていけること」で、自分らしさにはいつでも、自由と自立とがセットでついてくる。自由に生きる分、自分にも周りにも責任を持って自立したひとりとして、生きていく必要はやっぱりある。通っていた高校の校風のおかげもあり、もう10年以上前から私にはそれが当たり前だったので、そこの怖さは感じたことはないものの、それでもいまだに、年に1~2週間くらい、みんなができることがどうしても苦手な自分に気付いて元気がなくなることがあります。笑 でもそのたびに、たくさんの人に会いに行って、まさに叱咤激励と、インスピレーションとを頂戴して、力蓄えてまた全力疾走をする。歌っていた頃と何ら変わらない生き方をしています。
せっかく個人事業主として仕事をしているので、昔のようにはいかなくとも、時々歌をつくろう、歌をうたおうと決めたのは、前回のブログで書きました。歌、つくるぞー!